~でっかいコクワ、じゃないですよ!~

こんにちは。ガバ沼です。

今回は台湾で独自の進化を遂げた種類を紹介します。

シェンクリンオオクワガタ
Dorcus schenklingi
台湾 南投縣 埔里鎮(飼育品)
♂74mm

日本では、シェンクリングオオクワガタとも表記されていますね。

巨大なコクワガタを思わせる風貌ですが、実際に扱ってみると全くの別物だと感じます。

サイズが段違いですし、成虫♂の前胸背板側縁の突起は明瞭で、産卵の仕方、幼虫の食性はアンタエウスに近いものがあります。

台湾で独自の進化を遂げたアンタエウスとの見解もあるようですね。

♀44mm(飼育品)
♀の見た目もアンタウエウスを細身にし、光沢を強くしたような印象です。

台湾では日本で言う所の天然記念物のような扱いを受けており、入手しようとなると飼育品に限られます。

日頃、ガッシリとしたアンタエウスを眺めている私には、このシャープさが新鮮に感じます。

しかしあまり人気がないのか、最大で90mmに達するとされているものの、飼育品で巨大な個体に出会ったことはありません。

改めて、国産コクワガタを見てみましょう。
44mmと普通なサイズです。

コクワガタは小ささもあってか、前胸背板側縁の突起が出ず、なだらかな隆起が見られる程度です。しかし、眼上突起が突出しない点や、姿そのものは似ているかもしれません。

まるで親子のようですが、別種ですよ。
こうして見ると、シェンクリンの方がよりザラザラしているでしょうか。

やっと後食した個体であるため、成熟を待ってブリードを始めたいと思います。

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