夏の成虫管理 アンタエウス編

こんにちは。ガバ沼です。

今回は暑さの厳しいチャーム近郊で、私がどのようにアンタエウス飼育を楽しんでいるのかを紹介したいと思います。

この10年近い飼育の中で、群馬へやってきてから変更を加えた点も多々ございます。
アンタエウスの生息環境を考えてみましょう。

例えば紅茶の産地として名高い、北東インド(ヒマラヤ地方)のダージリンならば、標高が高く冷涼で、時には霧深く、低温多湿な環境です。
特に夏、高温多湿な日本では飼育が難しいイメージを持たれる方も少なくないかと思います。
しかし、暑さの厳しいチャーム近郊でも、私のアンタエウス達は無事に命を繋いでいます。

ブリードスペースは自宅で唯一、エアコンが付いている部屋にあるのですが、窓が東側、南側に2ヵ所と、どうしても夏と冬に外気温の影響を受けてしまいます。

物件選びから失敗しているように見えるかもしれませんが、貸家ゆえ部屋数も十分で、帰宅後、夜間にマットを詰める音を立てないように…
などと気にすることもなく、庭で飼育ケースを豪快に洗浄できるなど、アパート、マンションにはない利点があります。

成虫管理については、このように簡素で狭くも広くもない環境を用意しています。

樹洞を住処としている虫に、広すぎる環境を与えても無意味であると感じますし、かえって転倒して起き上がれず、衰弱させる危険すらあります。

そして、ゼリーは切らすことのないようにしてやります。
もともと大食漢な上、樹洞は樹液まみれで、エサに不自由しない環境だからです。

特に♂の大アゴは大きく、頭幅もあるため、ゼリーは真っ二つに切断するか、広口で浅型のものを与えます。

成虫管理に最適なのは18-24℃です。
それが厳しい方は、許容最低限の空調を効かせた上で、飼育容器を格子状のフタのものへ変更したり(高温下で蒸れるとあっという間に死亡します。)、大型のタライや衣装ケースに水を入れ、飼育容器を半分程度まで浸すなど、小さな工夫をすると良いでしょう。

今回のモデルはパキスタン産の♂となります。

十数年前、あのエリアよりスツラリスオオクワガタ、クルビデンスオオクワガタが日本にやって来た際、偶然にもアンタエウスが1♀混じっており、この個体はその子孫です。

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