傷付いた幼虫のその後

こんにちは。ガバ沼です。
以前から登場しているブータンアンタエウスですが、
兄弟全て無事に羽化致しました。
その中に、3齢になり最初のビン交換を迎えた頃、少々気になる個体が。


大きな瘡蓋ができた3齢幼虫

2齢で産卵セットから割り出した際は目立たなかったのですが、
見てのおとり大きな瘡蓋のようなものがあります。
他の個体に噛まれてしまったのか、私が割り出しの際に傷つけてしまったのか。
今回はおそらく、傷口からマット等が侵入してしまい、
それを血球で包囲した結果、大きく腫れ上がったと思われます。

昆虫は特に幼虫の場合、体内に異物を取り込んでしまった場合、
それを血球で包囲し、脱皮時に排出する能力を備えています。
また、脚を失うなどした場合、脱皮の都度ある程度の再生を行うことができます。

実際、脱皮に失敗し、若齢期に脚を失ったカマキリや、
産卵セットからの割り出し前に、仲間に脚を噛み切られたカブクワの幼虫が、
羽化までに不揃いながら脚を再生したということも、これまでの飼育から体験していますが、
果たして今回はどうなったのでしょうか。

ブータンアンタエウス
74mm
無事羽化できました。

あの傷を確認したのは、今年の2月のこと。
あれから約7ヶ月経過し、羽化して取り出してみると、
兄弟中最小ながら、何の問題もなく羽化していました。

微生物による致命的なもの(カビの仲間のボーベリア等)でない限りは、
このように羽化まで到達し、その後も何の問題も無く楽しめることが多いです。

最後まで大切に飼育してみましょう。

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