先日、ドルクス属におすすめできる菌糸ビンのクリアボトルが発売されましたね。ヒラタもドルクスなので、ぜひ、お試しください。
・・・ということで宣伝してみました。どうも、無銘何処守権兵衛です。
今回もストック分からご紹介、比較的最近入荷したヒラタです。
奄美大島の特産種で、背中に筋の入る・・・
そうだね、アマミヒラタだね。(ざっくり。ヒラタ語りシリーズでは基本的にティタヌスが主役なので、ヒラタであってもティタヌス以外が主役になることはほぼない予定です。)
奄美産で筋が入るクワガタと言えば、スジブトではないのか?
とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、不思議なことに奄美産のクワガタは前翅に筋が入る物が多いのです。
スジブトヒラタは確かに有名ですが、アマミヒラタやアマミノコギリの♀、アマミコクワの♀にも筋が見られたりします。
ティタヌスの一亜種として見れば、外見で♀が他の亜種と区別可能な珍しい亜種
と言えるかもしれません。(トクノシマヒラタも筋がありますが・・・)
また、学名を見ても、他の亜種は産地や採集者の名前が付いているものが多いのに対し、アマミヒラタは
”Dorcus titanu elegans”
エレガンスですよ、エレガンス。
優雅なんです。ぜひスジブトだけでなくこちらにも着目してみてくださいね。
種の特長から付けられた学名は、ティタヌス全体で見れば珍しい方に入ると言えますね。
現地では同所的に生息するアマミヒラタとスジブトヒラタ。もし採集に行くのであればスジブト狙いの方の方が多いとは思いますが
知らないと意外と現地で見分けるのは困難かも?しれません。
簡単な見分け方としては、前胸のツヤで見分けるのが簡単です。
前胸がテカっていればアマミヒラタ
ブツブツで艶消しならスジブトヒラタ
で良いでしょう。
やっぱり前翅の筋だけ頭にあると意外と難しいかもです。
国産ヒラタにしては、内歯が上がり気味の形状であることもポイントですね。
他に国産で内歯が上がり気味のヒラタと言えば。
・サキシマヒラタ
・トクノシマヒラタ
・ハチジョウヒラタ(B型)
がいますね。
どこかのタイミングで彼らも紹介できればと思います。
そんなわけでアマミヒラタ。
細かく見るとなかなかに個性的です。
ぜひ、累代してみてくださいね。
今回はこの辺で。