~アンタエウス ペアリングから産卵セット編~

こんにちは。ガバ沼です。

今回はアンタエウスのペアリング~産卵セットへの投入までを紹介します。

ブータンアンタエウス(トンサ)
同腹81mm×48.5mmの組み合わせです。
羽化後丁度1年経過し、万全の状態です。
インドアンタエウス(シッキム州ペマヤンツェ)
同腹74mm×48mmの組み合わせです。
大きな♂ほどぎこちなく、反応が鈍い傾向にあるような気がします。
画像の個体は74mmと小さく羽化しましたが、反応が素早くすんなりと掛かりました。

ドルクス全般にいえることですが、寿命が長いので、♀が先に羽化したからといって慌てる必要がないのが強みですね。

特記すべき点は特になく、ドルクス属では一般的なV字型の交尾をします。

触角や口器を使って求愛した後、♂は後足を用いて♀の上翅をさすり、

位置を確かめつつ交尾器(ゲニタリア)を伸ばしていきます。

♀が腹端を開いて受け入れた後、赤黒く細い管状のもので繋がり、綱引きのような状態が続いた後、離合すれば完了です。

※3-5分、あるいはそれ以上の結合が見られれば、まず成功したとみて良いと思います。

経験上、極端に短い場合、有精卵が得られることはありませんでした。

上記をクリアした♀を1週間ほど、エサを切らさないように管理した後、セットを組んで投入します。

用意するもの

①ケース( コバエの侵入抑制用 たのしい生き物 飼育容器 中 仕切りつき)

②マット( 昆虫マット XLマット クワガタ用 10L)

③産卵木( クヌギ産卵木 中目

④霧吹き、割り箸、スリコギなど(適宜ご準備ください。)

このマットは水分を飛ばした状態で製品化されています。
必ず別容器で全体に均一に加水してください。
目が細かいので、上手くいくと土粘土のような「粘り」が出てきます。
その状態のものをケースの底から5-6cmほど、スリコギなどでガチガチに詰めます。
今回、材は樹皮を剥いてから加水しました。
縦向きに3時間ほど重石を用いて沈め、半日以上陰干ししました。
樹皮は後ほどの過程で使いますので、ベロッと綺麗に剥がしました。
上からマットを被せていき、完全に埋め込みます。
ヒラタクワガタの産卵セットとしてもオススメです。
画像は冒頭のブータンアンタエウス(トンサ産)の♀です。
樹皮は転倒防止材としての役割を果たします(万全を期するなら、もっと入れましょう)。
あとは適宜ゼリーを置き、♀のみを入れて完了です。

今回のように中ケース、中目の材1本を用いたセットでは、10Lのマット2袋で3セット分となります。

材をガリガリと削ったり、ケース底部のマットを詰めた部分に坑道を掘り、音が聞こえるようであればほぼ成功しています。

このまま1ヶ月ほどエサを切らさぬようにし、卵や幼虫がケース側面、底部から確認できたり、♀が頻繁に出てくるようになったら取り出しましょう。

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