ドマイナーなカブトムシ

まめごらいあすです。

個性的なカブトムシをご紹介します。その3

ヒラズツツサイカブト
Ceratoryctoderus candezei

サイカブトの仲間でインドネシアのスラウェシ島やペレン島に生息しています。
オスは最大で60mm程、大型のオスは角も太さも小型個体とは違った迫力があります。
上翅に筋の入った細長い体、窪んだ胸部ととがった両端の胸角、2又に分かれた頭角が特徴です。

以前にスラウェシ島ラベルの標本で本種より頭角が長めで胸角の形も少し違う個体を見たことがありますが調べてみるとツヤヒラズツツサイカブト(Ceratoryctoderus armatus)のようでした。こちらは生体が輸入された情報がないのでいつ輸入されるのか心待ちにしています。

飼育について、産卵は難しいと聞きましたが、普通にセットしただけで産んでいました。マットの水分量も他のカブトのセットと同じよう通常量でした。寿命はカブトとしては長く、野外品で6ヶ月ほどありました。寿命が長いのでダラダラ産んでいるようで、1回の割り出しごとに得られる卵の数は少ないものの合計では40個以上が得られました。

幼虫の飼育は特に気を遣うことはありません。オスとメスで体格差があるので3令中期ごろから腹部のマークだけではなく 大きさで 雌雄判別ができます。幼虫期間は8~10ヶ月ほどです。3令になると初期からが体に黄色いシミがあり、後期になると全体が非常に黄色くなります。幼虫を見ただけで本種か判別できそうです。55mmオーバーになるとオスは角や体に迫力が出てきますのでブリードする際は目標にしてみてください。

ヘラクレスやコーカサスなど人気がありますがこのようなカブトムシも注目されても良いのではないでしょうか。希少性だけに注目するのではなく、自分の好きなカブトムシを探してみるのもいいですね。

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