~うちな~のこぎり~

こんにちは。ガバ沼です。

今回はオキナワヒラタと並び、現地で最もメジャーなクワガタをご紹介します。

オキナワノコギリクワガタ
Prosopocoilus dissimilis okinawanus 
非常に小さい個体ですが、特徴はバッチリです。

アマミノコギリクワガタ(リュウキュウノコギリクワガタ)P. d. dissimilis(Boileau, 1898) の沖縄本島とその周辺離島に分布する亜種です。

本土のノコギリクワガタとの差異として、頭盾(口元の突起)が2つに分かれていること、光沢が強いということ、大型になっても殆どアゴが湾曲しないということが挙げられます(しかし大型になると太さが出るので面白いですよ)。

現地では6~9月にかけて成虫を見ることができます。本土のノコギリよりも若干成虫寿命が長く、野外でも雌雄問わず、酷く摩耗した個体を頻繁に見ます。

オキナワヒラタと比較すると、果実トラップでは若干採集しにくく(地面直置きではなく枝先に設置すると有利)、ライトトラップや灯下では飛翔性の関係か、若干得やすいといった感じです。樹液では主にショウロウクサギの枝先を齧っているもの、タブノキの樹液に集まったものを探します。

体色は主に画像のような明るい赤褐色のもの、黒化したもの、極めて稀にビロード状の金粉をまぶしたような個体が見られます。

産卵セットは本土産を産卵させることができる内容であれば流用が可能ですし、幼虫も菌床、マット問わず食しますので、とても飼育しやすい種類です。

ただし、幼虫を得るとほぼ1年で羽化するものの、ミヤマやノコギリ共通の休眠期間がありますのでお気をつけください。

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