こんにちは。ガバ沼です。
今回はアンタエウスの産卵セットについて紹介したいと思います。
【セット内容】
工程は次の通りです。
1:バケツに水を溜め、産卵木を縦向きに1時間程沈めます。
※これにより短時間で効率良く加水が可能です。
私は夜にこの作業を行い、翌朝にセットを組んでいます。
2:水から産卵木を取り出し、そのまま一晩軽く乾燥させます。
※主に釣りで使うスカリ(びく)や干物用の網かごに入れて吊るしています。
3:マットを加水し、ケースの底から5-6cm程までガチガチに詰めます。
4:2の産卵木の樹皮を剥きます。
※樹皮は最後に使用するので保存しましょう。
5:4の産卵木をケースへ入れ、その上にケースの8分目程までマットを入れ、
産卵木を埋め込みます。
6:4で出た樹皮をマットの上に敷き(転倒防止材として)、ゼリーを数個置き、
最後に交尾の済んだ♀のみを投入します。
状態の良い♀を用いると、数日のうちに産卵木を削ったり、
ケースの底や側面を確認すると、マットの固詰め部に卵を確認できます。
中にはほぼ材産み派の♀や、ケースの側面から確認できない部位にのみ、
バラバラと産卵する♀もいますので、
基本的にはケース側面から初齢幼虫が1匹でも確認できたら♀を取り出し、
幼虫がある程度の大きさになる頃合い(セット後2ヶ月ほど)で割り出しています。
大方、中ケースでの産卵セットでは、このくらいの数の幼虫を得ています。
セットを組む時期は主に春または秋ですが、
WILD(野外品)の場合は時期に関係なく、早めにセットするようにしています。
このセットはヒラタクワガタにも有効ですので、参考にして頂けましたら幸いです。