ざっくり。ヒラタ語り。拾弐:はなしゃぬ島の神秘

お久しぶりです。
しばらく間が空きました。
気が付けば間もなくGW。
GWが空ければ、いよいよヒラタのシーズンに突入ですね。
どうも、無銘何処守権兵衛です。

今回はティタヌス種群の中でも、地味ながら唯一無二の個性を持つ

オキノエラブヒラタ を紹介します。

オキノエラブヒラタ
沖永良部島産

野外では小型個体が多いようです。
菌糸ビンで育てればさすがにもう少し大きくなりますが、
ティタヌス種群全体から見ると、小型の部類に入ります。

オキノエラブヒラタは、鹿児島県南方、沖永良部島の固有種です。
徳之島より南、世論島より北にあります。
あまり馴染みがない離島かもしれませんが、西郷隆盛の流刑地であったことから、昨年の大河ドラマで知名度が上がったみたいですね。
地下に鍾乳洞が数多くあることが知られ、ケイビング(洞窟探検)でも有名な島です。
海も沖縄と同等かそれ以上の素晴らしい透明度と景観で、最高の自然環境が残る島、と言えるでしょう。
機会があれば、ぜひ一度訪れてみたい島ですね。

さて、オキノエラブヒラタの最大の特長は、
”オオアゴの裏に微毛が映えること”です。

小型個体でも、しっかりと微毛が確認できます。
ティタヌス種群に見られる差異としては、内歯の上がり下がりが主な物ですが、このようにオオアゴの裏に”毛が生える”特徴は、オキノエラブヒラタのみに見られる特長です。
この毛が意味するものは果たして何なのか、その目的や機能は、よく分かっていません。非常に神秘的な形質だとは思います。

大型個体ではこんな感じです。
60mmを超えると、オキノエラブヒラタとしてはかなり大型です。

と、このように個性的な特徴を持つオキノエラブヒラタですが、例によってブリードは他のティタヌス種群となんら変わりません。

今回は、ミタニ様より発売の新商品の

人工朽木”ぱくりんちょ”を産卵木として試してみようと思います。

そのままでは長いので、適当な長さに切ると良い感じです。

という訳でセット組んでみました。
加水についてですが、どうやら吸水力が強いようで一般的な産卵木のつもりで何時間も加水するとビショビショになってしまうようです。
今回は30分だけ吸水させ、一晩陰干ししたものを使用してみました。

また、使用したマットはこちらです。

さて、産んでくれると良いですね。
良い結果が出ましたら、またブログにて成果をあげてみようと思います。
お楽しみに。

コメントを残す