「前胸背板に光沢がある」だけが特徴のニジイロ

こんにちは。ガバ沼です。
飼育種のメインはアンタエウスですが、
こうして若干の色虫等、その他の種類も若干数存在します。

外国産を本格的にブリードし始め、
アンタエウスにのめり込む前、最も多く飼育していたのが、このニジイロクワガタです。



例えばこれは、その頃最も美しいと感じ、力を入れていたスーパーグリーン血統です。
当時の古い種親の画像で、何だか懐かしいですね。
残念ながら、この血統は手元では絶えてしまいました。
オーストラリア原産だけあり、野外品が入らなくなって随分経つ分、長年の累代飼育により、
今ではホワイトアイをはじめとしてスーパーレッド、ワイン、ダークレッド、ダークグリーン、
ブラック、ブルー、紫紺等、様々なタイプのものが誕生しています。
普通色であっても華があり、見栄えのするサイズであることが、「飽き」予防になっているのかと。

ところで、ニジイロクワガタの前胸背板はどんな質感だったでしょうか。
グリーンが入っており、写し方もあって、先程の画像では上手く伝わりませんが、
つや消しのパール状が基本です。

しかしながら、この個体を見てみてください。
似たようなグリーン系ですが、前胸背板はつるりとしており、光沢があります。
(羽化不全ではありますが、見た目が痛々しい以外は至って健全です。)

♀は元々点刻があって分かりにくいものの、通常の個体よりは何となくつるりとしています。
成虫だが小型で♂なのか♀なのか分からないという場合は、
この点刻の有無で判別して下さい(♀は上翅にも点刻あり)。

全く産卵しない、産卵しても数が採れないなどし、不思議と絶えることを経験したことから、
簡単と言われているものの、個人的には当たり外れが激しいと感じる虫です。
それから、♀幼虫にはドルクス属等で基本となる「卵巣マーク」が見当たりません。
大方、頭幅や成長速度、肥えてからのサイズで判別可能と思われます。

これまでは羽化後半年ほどを目安にペアリングし、
♀のみマットを6-7割ガチガチに詰め、あとはフワッと被せるだけの産卵セットへ投入する、
という手軽で一般的な方法でブリードしていましたが、
今回のペアは春に使用予定で、その頃には羽化後1年経過となります。
また、折角なので少々凝ったセットを組んでみようと画策中です。

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