対馬での採集2

こんにちは、まめごらいあすです。

今回は対馬での採集記録その2です。
対馬で採れるクワガタとして有名なツシマヒラタクワガタなどについて、採集した感想等を書きました。
ツシマヒラタについてはある投稿者が説明済みですので参考にしてください。

今年は猛暑で雨が降らない夏でしたので対馬でも全体的に乾燥していました。
昼間採集では樹液が出ている木が見当たらず、材割りくらいでしかやることがありませんでした。そのため、夜のライトに全てを懸けていました。しかしながら、対馬といえどもLEDが普及しているようで、場所によっては街灯巡りしても成果が得られないかもしれません。

それでも蛍光灯があるところにはあるのでそこでは昼間はどこにいるのか分かりませんが大量にやって来ました。

もっとも多く飛んできた甲虫はミヤマカミキリでした。

ミヤマカミキリ > カブト、ツシマヒラタ > レクタス(コクワガタ) > ノコギリ、コカブト

といった多さでライトには飛んできていました。キンオニクワガタの発生時期はもう少し遅かったので来ませんでした。

夜はこのようにツシマヒラタが歩いています
(ヤラセじゃないです)

ツシマヒラタに関して、もうどこにでもいるのかと。
今回はポイントが定まっていなかったので捜索は不十分でしたが、それでもライトには多く飛翔し、山道の道路を歩行する姿も目撃したので、対馬はティタヌスの島なのでしょう。

あるポイントにて、レクタス(コクワガタ)と同じくらいの大きさのメスが採れました。体が細く、光沢が強く変わった個体でツシマヒラタとは何か違う雰囲気でした。有識者達に判断を仰いだところチョウセンヒラタクワガタDorcus consentaneusとのことでした。チョウセンヒラタは朝鮮半島と日本では対馬のみに生息する、ティタヌスではないヒラタクワガタです。ツシマヒラタとの判別の基準は眼縁突起の形状の比較らしく、眼縁突起が複眼全体を囲んでいればチョウセン、途中で区切れていればツシマだそうですがいまいち分かりづらいです。そのメスからの幼虫は得られているので何が羽化するのか楽しみです。

同じ場所で得られたチョウセンヒラタ(左)とツシマヒラタ(右)
左:ツシマ、右:チョウセン
おわかりいただけただろうか

他に対馬で見られた虫

ツシマフトギス
Paratlanticus tsushimensis

バッタが苦手なのでキリギリスは初めて見ました。名前通り太いです。バッタはグリーンだと思っていたのでグレーの体色が新鮮です。翅が退化していますね。

ツシマカブリモドキ
Damaster fruhstorferi

大陸系の昆虫で、日本で採れる唯一のカブリモドキです。
道路を歩いていました。
上半身の赤と緑のエッジと凹凸のある上翅は深みのある青色、形は苦手ですが美しい甲虫でした。

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