こんにちは、まめごらいあすです。
今回はヘラクレスの最小の亜種についてご紹介します。
カリブ海の小アンティル諸島に含まれるウィンドワード諸島に属するセントルシア島・マルティニーク島に生息しています。
それらの島の北側には基亜種ヘラクレスが生息しているグアドループ島・ドミニカ島があります。最大亜種と最小亜種が海を挟んで近くに生息している奇妙な分布です。
レイディは胸角の突起が基部に近いところに見られ、頭角上の小突起が0~2本生えます。頭角がやや太めで突起の数が多いタイプはバウドリー型と呼ばれ、頭角突起がないタイプはレイディ型と呼ばれます。島によってタイプが分かれるなどの説がありましたが野外品からのF1がどちらのタイプでも羽化してきたことから、ただの個体差だと個人的には思います。はっきりしたいのならば実際に採りに行くしかないでしょう。また、上翅は明るい黄色の光沢が強く黒斑がややありがちです。
最小の亜種といっても最大体長が110mm程度になるオオカブトで、どちらかといえばシロカブト寄りのスタイルなのでヘラクレス亜種の中でもユニークな目立つ存在になります。
飼育は標準的な外国産カブトムシに準じます。難しいことは何もありません!
小型のヘラクレスなので羽化までの期間は1年程度と短めですが大型のオスは羽化ズレする可能性があります。また、大型を狙うのであれば個別での飼育をおすすめします。頭角もあまり長くないので角曲がりで羽化する心配もありません。はじめてのヘラクレスとして飼育してもいいでしょう。ただし、簡単だといって適当にまとめ飼いをしているとティティウスサイズの個体しか羽化しませんので、しっかり面倒を見てください。
羽化後も1カ月程度で活動しますので、活動後1~2週間後にブリードできます。多産なので計画的にブリードしてください。
産卵セットの割り出しや幼虫のマット交換はトロフネが役立ちます。用途に困ったらビオトープにも使えます。