はいこんにちは下駄です。
【アラガールホソアカクワガタ フィリピン パラワン産(WD)ペア】
アラガールホソアカクワガタが入荷しました。
フィリピンのパラワンにのみ生息するホソアカクワガタで、フィリピンにはアラガール、スズムラ、ズペール、ハゲドーンの4種が生息しています。
アラガールはその中でも最大種で、74mmの個体記録が残っています。
産卵は容易に行いますが、幼虫を大型にし、60mmを越える成虫を作出することは非常に難しいと言われています。マット飼育では40mmそこそこの個体が多く、一番の特徴である内歯が発達したオオアゴも、日本に生息する小型のノコギリクワガタのようにハサミのような形になります。
体色も美しく、大型個体の作出が難しいことからオオアゴの発達した大型のワイルド個体はとても人気が高いです。
幼虫はカワラ菌糸を用いると50mm以上の個体の作出が望めます。
ミヤマクワガタも同じですが、ワイルド個体が養殖個体のサイズよりも大型になる種類が下駄は好きです。
技術が発達しても野生の力は偉大であることを教えてくれます。
中にはマイナー種なので、着目されずに記録が伸びていない種類もいますが、やっぱり現地の木々や温度がその生体にとって最も適していることが大きな要因だと思います。
【アトラスオオカブト フィリピン ルソン島 イフガオ州産 成虫(WD)ペア】
もういっちょ!こちらも非常に珍しいフィリピンの北部にあります、ルソン島イフガオ州に生息しているアトラスオオカブトです。アトラスオオカブトはスマトラのリアウ産が最も流通量が多く、安価で販売されています。
フィリピン産のアトラスは大型になるミンダナオ産が非常に有名ですが、意外にもルソン島・マリンドッケ島・ミンドロ島・ネグロス島・パナオン島・ミンダナオ島・パラワン島などなど流通はしないものの生息域はとても広いです。
フィリピンのアトラスは他の産地のアトラスに比べると体系は普通ですが、胸角の湾曲が強い傾向にあります。今回の入荷個体も湾曲が強く力強い印象を持ちました。
ルソン島の個体はまず出回っていないと思いますので、標本や、累代の飼育を含めてご検討ください。
それでは本日もこの辺で…
ではまたです!!!!